<雇用保険の目的は?>
労働者が失業した場合に、一定期間所得の保障を行い、安定した生活を送れるようにするのが主目的です。これは、雇用保険の前身である失業保険から変わりません。
雇用保険では、さらに雇用の継続、職業訓練、就職の促進、失業の予防、雇用状態の是正、雇用機会の増大、労働者の能力開発・向上、福祉の増進など、幅広い目的が含まれています。
<具体的な給付は?>
まず、昔からある求職者給付。これは、労働者が求職活動をする間の生活の安定を図るための給付です。
つぎに、就職促進給付。これは、労働者が就職するのを援助、促進するために支給されます。
さらに、労働者が主体的に職業能力開発を行った場合に支給される教育訓練給付や、雇用の継続が困難な労働者に雇用の安定を図るため支給される雇用継続給付などがあります。
<保険料の負担は?>
厚生年金や健康保険の保険料は、会社と対象労働者とで折半です。
ところが、雇用保険では、会社の方が少し多く負担します。
これは、雇用安定事業と能力開発事業の2つについて、会社のみが保険料を負担することになっているからです。
社会保険労務士 柳田 恵一
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