有期労働契約は何年までできる?

有期労働契約は何年までできる?

<有期労働契約とは?>

有期労働契約とは、1年契約、6か月契約など契約期間の定めのある労働契約のことをいいます。

パート、アルバイト、契約社員、嘱託など会社での呼び名にかかわらず、

<最長期間の定め>

有期労働契約の期間は、原則として3年が上限です。

ただし、専門的な知識等を有する労働者、満60歳以上の労働者との労働契約については、上限が5年とされています。〔労働基準法14条1項〕

 

<2つの利益のバランス>

労働契約の期間が短かければ、労働者の立場が不安定になります。

ところが、あまり長くても、労働者を拘束してしまうことになります。

労働者が安定して働けることと、長期間の契約で縛られないこととは、相反する要請です。

有期労働契約の最長期間は、この2つの利益のバランスを考えて法で定められているのです。

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<無期労働契約への転換>

有期労働契約が繰り返し更新されて通算5年を超えたときは、労働者からの申し込みにより、期間の定めのない無期労働契約に転換できるというルールがあります。〔労働契約法18条〕

 

社会保険労務士 柳田 恵一