<定額(固定)残業代とは?>
1か月の残業代を定額で支給するものです。
基本給に含めて支給する方式と、基本給とは別に定額残業手当として支給する方式があります。
<具体的な計算方法は?>
1日8時間、1週40時間、1か月の勤務日数が22日で月給が設定されている場合を例にとります。
予定する残業の基準時間が30時間で、基本給+定額残業手当=20万円にしたいときは、
定額残業手当=基本給÷(8時間×22日)×1.25×30時間なので、
20万円-基本給=基本給×37.5÷176
基本給×(37.5÷176+1)=20万円
基本給=20万円÷(37.5÷176+1)
これを計算すると、基本給は164,871円となります。
定額残業手当は、20万円-164,871円=35,129円です。
164,871円の基本給の場合、1か月の勤務時間が8時間×22日=176時間なら、
30時間分の残業手当は、(164,871円÷176時間)×30時間×1.25=35,129円ですから、計算の正しいことが確認できます。
このとき注意したいのは、最低賃金です。計算結果の基本給が、最低賃金×8時間×22日を下回らないようにしましょう。
社会保険労務士 柳田 恵一
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