<出勤簿の重要性>
法定三帳簿の一つに出勤簿があります。
会計検査院がハローワークを通じて会社の調査に入る場合には、この出勤簿の提出を求めてきます。
それだけ出勤簿は重要視されているということです。
<使用されている出勤簿>
たしかに、出勤簿を使用している会社も数多くあります。
しかしその内容は、出勤日/公休日/休暇/欠勤など1日単位で区分して記入し、1か月単位で集計したものがほとんどです。
これは、給与計算や年次有給休暇管理の補助簿として用いられています。
ところがハローワークに持参すると「これは出勤簿ではない」と言われてしまいます。
<法定帳簿としての出勤簿>
ハローワークの想定する出勤簿は、出勤日の始業時刻と終業時刻が明示されていて、1か月の勤務時間が集計されたものです。
タイムカードやクラウドサービスなどで勤務時間を管理している会社であれば、それが出勤簿の代わりになりますから、別に作る必要はありません。
ですから、出勤簿を本当に必要とするのは、始業時刻や終業時刻まで出勤簿のみによって勤怠管理をしている一部の会社だけということになります。
社会保険労務士 柳田 恵一
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