就業規則と労働契約の優先順位は?

就業規則と労働契約の優先順位は?

<効力の優先順位は?>

就業規則が労働契約に優先します。〔労働基準法93条、労働契約法12条〕

労働契約は、会社と各労働者との個別契約です。

一方、就業規則に定めてあることは、その就業規則が適用される労働者に共通するのが原則です。

そして、就業規則に定めきれない各労働者に特有のことは、労働契約に定められます。

<例外的に労働契約が優先の場合>

就業規則が優先という法律の規定は、労働契約で就業規則よりも低い労働条件を定めて労働者に不利となる場合には、その部分を無効にして就業規則に従うという意味なのです。

逆に、労働契約の中に就業規則よりも有利な部分があれば、その部分については労働契約が有効となります。

30?????? 働契約の優先順位は?(路線バス等優先通行帯)

<労働法の理念による修正>

労働法全体の基本理念として「労働者の保護」があります。

就業規則と労働契約の優先順位について「就業規則が優先」と法定しても、この「労働者の保護」という基本理念により、解釈が修正されることになります。

 

<結論として>

就業規則と労働契約を比べて、違いがある部分については、労働者に有利な方が有効となります。

 

社会保険労務士 柳田 恵一


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