令和2年3月30日、厚生労働省が、勤務間インターバル制度導入の参考資料として、「勤務間インターバル制度導入・運用マニュアル(全業種版・IT業種版)」を作成し公表しました。
これに沿って、勤務間インターバル制度とその効果の概要を示します。
<勤務間インターバル制度>
勤務間インターバル制度は、1日の勤務終了後、翌日の出社までの間に、一定時間以上のインターバル時間(休息時間)を確保する仕組で、労働者の生活時間や睡眠時間を確保するうえで有効な制度です。
インターバル時間は、業務から離れて自由に過ごせる点で、休憩時間と同じ性質を持っていますが、業務の合間の休憩時間と区別するため、インターバル時間という用語が用いられます。
平成31(2019)年4月1日より、労働時間等設定改善法により、勤務間インターバル制度の導入が事業主の努力義務となりました。
働き方改革の一環で労働基準法が改正され、時間外労働の上限規制が導入されました。
しかし、この規制は、1か月間、1年間という長期間の労働時間の合計についてのものであり、特定の日に長時間労働となり十分なインターバル時間が取れないという問題を解消できません。ここに、勤務間インターバル制度の導入が求められる理由があります。