<「やむを得ない」の意味>
「やむを得ない」の「やむ」は「やめる」、「得ない」は「できない」という意味ですから、「やむを得ない」の意味は、「そうするよりほかに方法がない。しかたがない」という意味になります。
「やむ負えない」「やむ終えない」「やむ追えない」などの誤った表記も見られますが、これらは「やむおえない」ですから、そもそも誤りです。
「やもおえない」「やもうえない」という誤りも、耳にすることがあります。
かつては、「已むを得ない」と表記されていましたが、当用漢字で「止むを得ない」が一般的になりました。
<労働基準法の「やむを得ない」>
労働基準法により、解雇の予告や解雇予告手当の支払が無いまま解雇することは、犯罪となり罰則の適用もありえます。
しかし、「やむを得ない」事由のために事業の継続が不可能となった場合には、犯罪にはなりません。
“「やむを得ない」の基準” の続きを読む